【年末調整済み会社員が行う】所得税の確定申告 その5~雑所得~

ファイナンス

確定申告のその5は、雑所得の申告です。
1~4までは控除の申告(お金が戻ってくる方)ですが、今回はお金が出ていく方の申告です。

確定申告は「やったらお得」な権利と思っている人がいると思いますが、収入があったら申告するのは義務です。所得があったら忘れず申告しましょう。

雑所得とは分類されていないその他の所得

やっと俺たちの出番だ!

雑所得とはいわゆるその他の所得です。

No.1500 雑所得|国税庁

具体的にどのようなものがあるかというと、私の場合は以下があります。

1.仮想通貨の売買益
2.現物(金など)の売買益
3.クラウドファンディングの利益

他に雑所得として先物取引系(FXやオプション含む)がありますが、それは次回。

さあ、面倒くさがらずに申告はじめますよ~。

準備するものは報告書、種類は色々

株取引のように定型のフォーマットがないので、取引で利益を得たことが分かる報告書を集めましょう。また、利益を得るためにかかった費用が分かるものも集めておきましょう。

結構色々あるな。

暗号資産系(サンプル)

DMMビットコインならこんな感じ↓ 報告書PDFですね。

コインチェックならこんな感じ↓ csvファイルですね。

クラウドファンディング系(サンプル)

これは fundsというクラウドファンディング系の報告書です↓

貴金属取引系(サンプル)

これはSBI貴金属口座での取引の報告書です↓

必要経費(口座振り込み手数料や管理費など)も忘れず確認

雑所得は、以下の計算式で算出します。

総収入金額 – 必要経費 = その他の雑所得

ここの必要経費に含められるものは、確認しておきましょう。

仮想通貨を購入して利益を出すための勉強料(本や講座など)の費用も含められるらしいです・・私は購入していませんが。どこまで費用に含められるかは常識的に考えて含めれ良いと思われるものなら良いそうです。

実際にやった内容 確定申告作成コーナーで雑所得の入力

1.年末調整済みのデータ+ふるさと納税+配当控除+外国税控除まで前回作成しているので読み込みます。

2.「雑所得」を選びます。

3.準備した報告書を元に雑所得の内容を入れましょう。

ポイントは必要経費です。所得を得るための購入費用はもちろんのこと、かかった費用はすべて足しておきましょう。

4.入力するとこんな感じになります。

5.雑所得の金額を確認します。

28,737円でした。ほぼ気まぐれに買っていた仮想通貨の値上がり益ですね。

還付金の額も見ておきましょう。

次へ、次へと進むと還付金の金額が表示されます。

前回までで、13,662円くらいだったので、-2,700円くらい還付金が減りました。
利益が出ているのでその分の税金が差し引かれたという感じですね。

良くある疑問1:20万円以下の所得なら確定申告いらない?

これは私も最初そう思っていました。

しかし、その甘い考えは 国税庁ホームページ No.1900 を読んで改めました。

No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁

≪抜粋≫
還付申告を行う場合には、給与所得だけでなく、その20万円以下の所得も併せて申告をする必要があります。

私はバリバリ還付申告を行う予定なので、雑所得で得た利益が20万円以下ですが申告が必要です。

良いとこどりはできないと心得ておきましょう。

良くある疑問2:フリマアプリで得た収入は雑所得で申告必要?

これは線引きのラインがケースバイケースで一言では言えないようです。
国税庁ホームページ No.1906 を見ると、メルカリなどで得た利益は雑所得であることは間違いが無さそうです。

非課税で申告不要なものがあるようです。

No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法|国税庁

≪抜粋≫
生活の用に供している資産(古着や家財など)の売却による所得は非課税(この所得については確定申告が不要)

私は生活品しかメルカリで売っていないので、非課税という認識です。

納得いくまで考えて、もし税務調査があった際も説明できるくらいになっておければベストですね。

まとめ

1.暗号資産、クラウドファンディング、貴金属取引などで得た所得は、雑所得として申告しましょう。

2.申告する際は、かかった費用も忘れずに含めましょう。

3.所得が20万円以下なら申告が不要なのは条件があります。

「還付申告は受けるが、20万以下の所得は申告しない」といった考えは甘い。改めましょう。

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