Microsoft365のExchangeサーバにはIRM(Information Rights Management)という、送信するメールにアクセス制御を付ける機能があります。
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これを使ってOutlookでアクセス制御付きのメール送受信に関して問い合わせがありましたので紹介します。
お問い合わせ内容
![利用者](https://mosomoso-history.com/wp-content/uploads/2020/05/phone_businessman1_smile.png)
受信メールにアクセス制御がかかってるみたいで開けないんですわ、しかも私だけ。なんか村八分にあった気分ですわ。
![我](https://mosomoso-history.com/wp-content/uploads/2020/05/operator_man3_cry.png)
確認いたします。
(一人だけ見えないことってあるんかな・・)
問い合わせの詳細
IRMでアクセス制御をかけたメールを受信したユーザが、Outlookクライアントからそのメールを開けないという問い合わせです。
閲覧権限はあるはずなのに「権限なし」の画面が表示される
受信者は確かにメールの宛先に含まれており、アクセス制御をかけたメールを開けるはずです。しかし開くことができません。
以下のような「送信者に権限を要求しますか?」といった画面が出ます。そして、[はい]を選択しても何も起こらず。
送信者にアクセス権限を要求するメールも送られません…。
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Outlook on the Webでは問題なくメールが見える
Outlookあるあるですが、Web版のOutlookからなら問題なくメールが見えます。
つまり、Outlookクライアント側の問題ということですね。
しかも、1ユーザだけで発生しているため、例のごとくOutlookのプロファイルが壊れているという理由かもしれません。
結論:RMSのテンプレート取得が上手くいってなかった
メールのアクセス制御に使われるIRMという仕組みは、RMS(Rights Management System)からテンプレートを取得して、それをパソコン内のレジストリに保管して使うことで実現するらしいです。
今回の不具合原因は、RMSからテンプレートを取得できていなかったことによるものでした。
RMSからテンプレートを取得後はメールが開けた
不具合が発生しているユーザで、以下の手順を実施してもらったところ、開けなかったメールを開くことができました。
Outlookクライアントで新規メール作成時の「アクセス許可」メニューから「Rights Management サーバーに接続してテンプレートを取得」を選択。
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普通はRMSテンプレートは勝手に取得される
今回不具合が発生したユーザは、明示的にRMSからテンプレートを取得する必要がありましたが、普通は必要ありません。
なぜ、不具合が発生したのかは、マイクロソフトに問いあわせても原因が分かりませんでした。お蔵入り不具合です。まあ、解消方法が分かったので良し。
まとめ
1.Outlookクライアントで、アクセス制御されたメールが開けないことがあります。
2.そんな時は、Outlookクライアントで「アクセス許可」メニューからRMSテンプレートを取得してから開いてみましょう。
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