Outlookクライアントに共有メールボックスを追加して使っている人は多いと思います。
私も4~5個、共有メールボックスを使っています。
Outlookクライアントに追加できるメールボックスの数には、標準で上限が設けられていることをご存じでしょうか?
今回はそんな問い合わせです。
お問い合わせ内容
Outlookクライアントに共有メールボックスを追加して使おうとしているんですが。
9個までしか追加できずにエラーがでるんです、上限でもあるのですか?
確認いたします。
(聞いたことないなぁ・・)
問い合わせの詳細
Outlookクライアントに「アカウントの追加」にて共有メールボックスを追加しており、9個までは問題なく追加ができたが、10個目追加で以下のエラーがでたとのことです。
「アカウント追加」ボタンから追加すると、
このようなエラーが発生します。
問題が発生しました
問題が発生し、Outlookはアカウントを設定することができませんでした。もう一度やり直してください。問題が解決しない場合は、メール管理者にお問い合わせください。
原因はWindowsのグループポリシーによる制限
OutlookクライアントやExchangeの制限事項を調べても原因がわかりませんでしたが、Windowsのグループポリシーに制限が記載されていました。
さらっと、書かれていますね・・・
このポリシー設定を無効にするか、未構成にした場合、1つのOutlookプロファイルに許可されるExchangeアカウントの最大数は既定の10になります。
以下レジストリを修正することで、10個以上の共有メールボックスを追加できるようになるようです。
Registry Hive | HKEY_CURRENT_USER |
Registry Path | software\policies\microsoft\exchange |
Value Name | maxnumexchange |
Value Type | REG_DWORD |
Default Value | 10 |
Min Value | 1 |
Max Value | 9999? |
そもそも共有メールボックスをアカウントとして追加は非推奨
おススメしない
以前にも同じような記事を書いたと思うのですが、そもそもOutlookクライアントに共有メールボックスをアカウントとして追加することはMicrosoft的には非推奨らしいです。
共有メールボックスを追加するのは、自分のアカウントにメールボックスとして追加するのが本来の姿とのことです。
以下のようにアカウントの詳細設定からメールボックスを追加する↓
この方法であれば、今回のような問い合わせのような問題は起こらないです。
まとめ
1.Outlookクライアントに追加できるアカウントには、既定で10個までという上限が設けられています。
2.レジストリ設定を変更することで、この上限を解除できます。
3.Outlookクライアントにアカウントを複数追加して使うケースとして、共有メールボックスの利用が該当しますが、そもそもアカウント追加で共有メールボックスを使うのはMicrosoft非推奨です。
推奨する手順で使いましょう・・
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