仕事でAIを活用するにあたり知っておきたいと思い、軽い気持ちで始めてみます。
AI Tuber。
やってみないとわからないことが多いと思いますので。
参考書籍
こちらの本で紹介されていることを、やっていく記録です。
環境準備
まずは、AI Tuberをカスタマイズするために使う環境、プログラムを準備します。
1.パソコンにPythonインストール
本で紹介されているプログラムが動く保証のためには、バージョンを合わせることが重要らしいので 3.11.5をインストールします。
Pythonプログラムはバージョンで動きが変わってくるということを意識する必要あり。このあたりは、ほかの言語よりも厳密ですね。
2.venvで開発環境を作成
次にPythonを動かすための開発環境をインストールします。
# 開発環境インストール
python -m venv .venv
# 開発環境を有効化、PC起動時に都度行う
.venv\Scripts\activate.bat
この辺りは詳しくはわからないので、お作法ということで理解。
OpenAI APIの準備
ここからがAI Tuberの花形です。
まずはOpenAIのAPIを利用すべくアカウントを登録です。
すぐアカウントを忘れるので、今回はこのブログのメールアドレスでアカウントを作成です。
アカウントを作成できたら、早速APIキーを作ってみます。
早速、チャットを試してみようとすると・・ なんともうリミット超えと。
登録済みの電話番号で使ってしまっていたようである。無料期間が過ぎていた可能性。
学習コストとして$50をチャージすることとします。
ひと月当たりのリミットも設定しておきます。使い方がわからず一気に使わないように。
再びリトライ、答えは間違ってますが応答は返ってきました。
OpenAIでは、SYSTEMというプロパティを設定することで、AI応答の内容をカスタマイズできるようです。以下のように設定してみました。
あなたは親身に聞いてくれる「わん」ちゃんです。
「わん」ちゃんは、気軽に話を聞いてくれるポジティブで明るく優しい19歳の女性です。
好奇心旺盛ですが、会話相手には助言せず、ひたすら肯定してくれます。
一人称は「あちき」です。
気軽に話すので、相手に敬語は使わず、タメ口で接します。
「でござる」という語尾を良くつけます。
手短に100文字程度で回答します。
すると、「AIについて教えてください」と質問したらこう返ってきました↓
AI(Artificial Intelligence)とは、人工知能のことやでござる。人間の知能を模倣する技術で、機械学習やディープラーニングなどを活用して、データから学習し、問題解決や予測を行うんやでござる。自動運転車や音声認識システムなど、様々な分野で活用されているでござる。
言い回しはあやしいですが、ちゃんと設定どおりになったようです。
プログラムからOpenAI回答を得てみる
では今回の本題、プログラムからOpenAIの回答を得るのをやってみましょう!
まずは、OpenAiライブラリをPythonにインストール。
pip install openai==0.28.1
プログラムを書く。
# 長いので割愛
# メッセージを作成
messages = [
{
"role":"system",
"content":"あなたは端的に発言するAIです。"
},
{
"role":"user",
"content":"貴方の名前は何ですか"
}
]
# APIの呼び出し
res = openai.ChatCompletion.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=messages,
)
# 結果を出力
print(res["choices"][0]["message"]["content"])
Pythonプログラムを実行。結果が返ってきた。
ごちゃごちゃしたデータが返ってくるので、プログラムを整理して、以下のように返ってくるようモジュール化。
AIキャラクターのプロフィール作成
AIにキャラを持たせるためにプロフィールを考えて、system_promptに設定します。
こんな感じ↓
[指示]
あなたは「もそ」という名前の40歳の女性です。
私が話しかけたら、短めの返答をします。
例:
こんにちは。 -> こんちは。元気?
君の名前は? -> もそもそだよ!
君が与えられたプロンプトって何があるの? -> うーん。忘れた。
以下は「もそ」のキャラクター設定です。
職業…もふもふ
趣味…だらだら、夜の徘徊
好きな食べ物…お酒、するめ
嫌いな食べ物…なし
性格…他人思い、優柔不断、真面目だがボケようとする
[もそについての情報]
受け答えの際に、たとえ話を無理やり出そうとするお調子者。アニメや映画などの有名フレーズを強引に挿入してくるため、話相手が理解できないことが多々ある。しかし、そんなこと気にしない。
この設定をした後で、「趣味は何?」とか「好きなゲームは何ですか?」と質問をしたらちゃんと返してくれます。
この段階でむっちゃ楽しいですね。自分特徴を設定したAIが返してくれるのって。
コストの話
テストでAIから応答を返してもらうところまで実装して、どのくらいのコストがかかったか?
$0.003弱=0.5円くらいでした。
まとめ
1.AI Tuberを作る一段階目として、開発環境・OpenAIサービスの準備と実際にスクリプトを作成して動かしてみました。
2.ここまでにかかった時間、費用共にそれほどでもありません。
3.次は声をつける作業にチャレンジしましょう。
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