Outlookでメールが送信されない・遅れて届く、という問い合わせがありました。
特定の人だけで発生しているし、きっとOutlookの機能だろうと思っていました。
お問い合わせ内容
メールを送っても相手に60分ほど遅れて届くんです。相手からの受信は早いけどね。
クイックレスポンスを売りにしているのに、これじゃあ面目丸つぶれだよ。
確認いたします。
(Outlookで送信時間を遅らせてるんじゃないか?)
問い合わせの詳細
メールを受信した後、受信メールに対してすぐに返信したにもかかわらず、相手に60分ほど遅れてメールが届くとのこと。
Outlookの送信日時の指定オプションではない
特定のユーザがメールを送るときに発生したということで、その人独自の環境設定によるものと推測しました。
Outlookのメールオプションで「指定日時以降に配信」というものがあります。これを使うと、メール送信を意図的に遅らせることができます。
しかし、今回のケースはこれではありません。
日時を指定したメールを送信すると、送信トレイにメールが残る仕組みです。しかし、今回は送信トレイにメールが残っていなかったためこの機能によるものではありませんでした。
サーバ側のメール送信ログには異常は見られない
サーバ側のメール送信ログを確認しても何も異常は見当たりません。
遅れた時間にメールが送信されたというログだけが残っています。
自社のOutlookユーザ同士のメール送受信であり、他社のメール送信経路で遅延が発生しているということも考えられません。
結論:Microsoftのメール障害が発生していた
メールが届くのが遅いという現象が発生してから、5日くらい経過した後にMicrosoftから障害報告が上がってきました。
障害原因など
以下のとおり報告がありました。いわゆるメンテミスですね。
【発生不具合】
一部のユーザーにて、電子メールメッセージの送信時に60分を超える遅延が発生している可能性があります。【原因】
メールフローの編成を最適化することを目的とした最近の変更により、メールのタイムリーな配信に予期しない影響が生じていました
障害が報告されたのが事後、且つ、影響を受けている人が少なかったのでTwitterに報告は上がっていませんでした。
クイックレスポンスを心がけているユーザが、不運にもピンポイントでこの影響を受けたのは残念ですね。
まとめ
1.Microsoftのクラウドサービスでは、ごく一部のユーザにしか影響しない障害が起こりえます。
※そして影響が限られている場合など、Twitterなどで報告があがってこないこともあります
2.今回の原因とは違いましたが、メール送信を意図的に遅らせることができるオプションがあります。
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