2020年10月の情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ)受験の合格発表がありました。
早速Webサイトでチェック、なんと合格していました!
合格したからこそ紹介できる私の論文ネタなど、参考までにまとめておきます。
おさらい:プロジェクトマネージャ試験とは
まずはプロジェクトマネージャ試験のおさらいをしておきましょう。
IPAのサイトの言葉を借りると、「ITプロジェクトの成功請負人」らしいです。
ハードル上げてきてますね…
2020年10月の試験の合格率は 15.1% でした。相変わらず難関試験のようです。
請負人(*´ω`)
試験の点数
午後Ⅰが66点とギリギリでした。紙一重か…
私の勉強記録
過去の記事でも何回か書きましたが、色々とやっています。
学習内容と時間
それぞれにかけた時間は以下のとおりです。42時間でした。
学習ソース | 学習時間 |
情報処理教科書(みよちゃん本) | 30 |
PMドットコム | 3 |
天使に教わる勝ち残るプロマネ | 3 |
PMP認定試験演習コース | 3 |
論文ネタ作成 | 3 |
合計 | 42時間 |
このくらいの時間で合格できる試験かというと、決してそうではありません。
以下の記事にも書きましたが、過去に4回は受験して落ちています。
単純計算ですが、未勉強の人なら 200時間くらいは勉強しないと受からないと考えて良いかもしれません。
学習内容1:みよちゃん本
学習本「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2020年版」です。
これに一番時間をかけました。
・本を通して読むこと1回
・本の中で”重要”と言っていた問題だけもう1回
・紹介されているYoutube解説をとりあえず一通り聞きました。
Youtube解説は、耳からの学習を取り入れた点が良かったと思います。
著者の三好 康之さんが、論文の書き方・ポイントを解説してくれています。
私が感じた良いと思った点をまとめると以下3点です。ご参考あれ。
1.膨らませる
問題文に述べられている例を、そのまま書くと不合格になるので具体性を持たせる。
2.普通のことを書く
「こんな普通のこと書いていいの」と思うくらい当たり前のことを書く。もちろん具体性は必要。
例
・コミュニケーションに問題 ➾ 会議体を設ける
・納期や予算に問題 ➾ ステークホルダーに交渉する
・スキル不足 ➾ 勉強会を計画する
3.60点で合格と考える
紹介されている合格論文を見て、自分でも書けそうだなという気持ちになる。
学習内容2:PMドットコム
プロジェクトマネージャ試験ドットコムというサイト内に、過去問道場という過去問をひたすら解けるコンテンツがあります。
プロジェクトマネージャ過去問道場|プロジェクトマネージャ試験.com (pm-siken.com)
これを試験2週間前くらいから、通勤時にスマホでポチポチ解いていました。
午前Ⅱの対策です。午前Ⅱで落ちて苦汁をなめた経験があるので、短時間でもやっておくと良いと思います。
学習内容3:天使に教わる勝ち残るプロマネ
これも三好 康之さんの本です。
プロジェクトマネージャ試験対策の一環ではありますが、ヒューマンスキル、考え方を学べる本です。勉強の息抜きにも良いかもしれません。
学習内容4:PMP認定試験演習コース
勉強に行き詰っていた時に、趣向を変えて取り組んだのがPMPの勉強です。
プロジェクトマネージャとしての考え方を学ぶのには良かったです。余裕のある人はやってみても良いかもしれません。
むしろ、今後のため、見識を広げるという意味でPMPの勉強もしておいて損はないと思います。
学習内容5:論文ネタ作成
これが私一番のおススメです。
午後Ⅱ試験では、2時間で1本の論文を書き切るためには、ネタを1つは用意しておくとかなり心の余裕ができます。
【ネタを用意するメリット】
・プロジェクトの内容がすぐかけるようになる(規模とか)
・どんな内容を書こうかイメージが湧きやすくなる
・具体性を持たせやすくなる
・・・
言うは易し、行うは難し、実際に私の準備したネタを恥ずかしながら紹介します。
これを実際に印刷して試験前に思い出しながら読んでいました。お守りです。
プロジェクト名称
機能素材会社におけるメールシステムの更新プロジェクト
システムが対象とする企業・業種
製造、5001人以上、研究・開発
システムの規模
主なハードウェア: クライアントサーバシステム(サーバ約12台)、その他(クラウドメールシステム)
ネットワークの範囲: 他企業・他機関との間、同一企業・同一期間の複数事業所間
3001人以上、3001台以上
プロジェクト規模
総開発工数:約120人月 20人×6か月 (メール、ネットワーク、モバイル、アカウント各チーム5名)
開発費総額:140百万円、ハードウェア費用を含まない
開発期間:2018年10月~2019年3月
プロジェクトにおけるあなたの立場
ソフトウェア企業・情報処理サービス企業等
システム企画~移行・運用
プロジェクトの全体責任者
管理対象人数は、約15人~20人
担当期間は、開発期間と同じ。
1.プロジェクトの特徴とxxx
1.1 プロジェクトの特徴
制約:6か月という短期間、サービス提供しているミドルウェアの会社が買収・ライセンス体系が変わり価格アップ
品質面:品質管理計画必要、クラウドシステムの経験者なし、今までのテストとは違う
リスクの兆候:仕様書の理解に難色を示している。特にアカウント管理部分
進捗:結合テストでリモート接続でのみレスポンス悪化、ネットワーク部分
関係者:勤怠管理システムとの連携、人事部、システム部門など多数
1.2 考慮した点
品質面:経験のあるベテランメンバーに相談、非機能要件(性能・信頼性・操作性)の方法を従来と変える
リスク:習得するのに時間がかかり納期を守れない。
マネジメント予備として確保していた予備費用の使用を許可してもらう。
関係者:システムがブラックボックス、システム適合性テストの前倒しと利用部門協力のもとの本番さながらのテスト
2.xxxについて
2.1 私が実施したxxx
障害が発生した場合の検知方法とその後の対応が違う、常にアップデートが発生する ➾システムの理解を求める、QAの対応 影響の分析(海外出張者、約100名)、当面の対策相談、オペレータを配置して特別許可対応
3.評価と改善点
3.1 xxxの評価
3.2 今後の改善点
新機能(チャットボットなど)の有効活用
ちなみに、実際に経験したクラウドシステムの導入作業を元にしています。
論文に書いた内容の考察
試験直後に以下の記事で書いている通り、「問1 未経験の技術やサービスを利用するシステム開発プロジェクトについて」を選択しました。
未経験の技術をどのように評価するかが問われていたので、
・他社のクラウドシステム導入経験豊富なA氏をメンバーに加え
・評価すべき勘所を絞りテストを計画
・テスト結果から対策が必要な点をステークホルダーに説明(根拠を添えて)
といった感じで書いたと思います。何となく当たり前のことを書いてますよね。
60点ギリギリだったと思いますが、それでも合格は合格です。
お世話になったみよちゃん本の著者 三好 康之さんのブログ記事
合格発表日にブログを更新されています。良い内容です。
合格に喜んでばかりいないで前を見て勉強を続けたいと思います。
まとめ
1.何度も落ち続けたプロジェクトマネージャ試験にようやく合格しました。
2.学習内容を振り返ると結構色々とやっていたと思います。参考になれば幸いです。
3.合格に慢心せずに、勉強は続けていきたいと思います。
※プロジェクトマネージャ試験の勉強というわけでなく、新しい技術のキャッチアップなど前向きに頑張ります、という意味ですね。
コメント