【Teams】ChromeシークレットモードでTeamsが使えない

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Teamsはアプリ版と手軽に使えるWebブラウザ版があります。今回はChromeでWebブラウザ版のTeamsが使えないといったお問い合わせです。

お問い合わせ内容

利用者
利用者

ChromeのシークレットモードでWeb版のTeamsが使えなくなったんですが…
私にはプライバシーを放棄しろおっしゃりたいのですか?

我

決してそのようなことはございません。
確認しますので、ご不便をおかけしますが今しばらくお待ちください。

問い合わせの詳細

WebブラウザのChromeにはシークレットモードという仕組みがあり、シークレットモードでWebブラウザを使うとキャッシュやCookieを保存せずに使えるためセキュリティを保ちつつ使えます。

共用パソコンなどで複数名がブラウザを使う際に、アカウント/パスワードをブラウザに保存させたくない場合などに使っています。

ある日突然、このシークレットモードだとWeb版のTeamsが使えなくなりました。

「再度ログインしてください。ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。」という平謝り画面が表示されます。
エラーコードは「Seamless single sign on failed for the user. This can happen if the user is unable to access on premises AD or intranet zone is not configured」という表示です。

まあ、何度サインインを繰り返しても解消しなかったですがね。

原因:サードパーティCookieをブロックしていると使えない

凶悪なクッキーなら

ブロックやむなし?

Chromeのシークレットモードについて少し調べてみると、サードパーティ Cookieをブロックするという項目がありチェックされていることに気づきました。

このチェックを外すことで、Web版のTeamsが無事使えるようになりました。

つまり、Web版のTeamsではサードパーティ Cookieを利用しており、Chromeでそれをブロックされたことにより今回の事象が発生していたこととなります。

ちなみに、Chromeのシークレットモードでは以前より(少なくとも 2020年5月より)、デフォルト設定ではサードパーティ Cookieはブロックする設定になっています。

つまり、今回の障害の原因は、「知らぬ間にTeams側でサードパーティ Cookieを使うようになった」と考えるのが自然でしょう。さすがは開発がお盛んなTeamsといったところですね。

近い将来、サードパーティCookieは使えなくなる

少し気になったので調べてみましたが、ChromeはサードパーティCookieを近々サポートしなくなるようです。以下記事を見ました。

ChromeサードパーティCookie終了後のリタゲ広告などの対処法 | 【レポート】Web担当者Forumミーティング 2020 Spring
Google Chromeはサードパーティクッキー(3rd party cookie)のサポートの終了を発表した。時期は明示されていないが2022年1月頃と予測され、規制への対応が急務だ。本記事ではSafariのITPやグーグルのPrivacy SandboxからFingerprinting系やCNAME系のトラッキン...

シークレットモードでなくてもChromeでは、Web版のTeamsが使えなくなるかもしれませんね。

Chromeに限らず、ブラウザでサードパーティCookieを使えなくする流れのようです。

まとめ

1.ChromeのシークレットモードでWeb版のTeamsを使う場合は、サードパーティCookieを受け付けなければ使えません。

2.サードパーティCookieは今後使えなくなる可能性があり、それによりWeb版のTeamsも使えなくなるかもしれません。
 ※私は、開発が盛んな Teams側で対応はされると思っています。

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